三浦雄一郎さん アルゼンチン西部に位置する南米大陸最高峰アコンカグア(標高6962メートル)の登頂とスキー滑降を目指していた冒険家の三浦雄一郎さん(86)は20日、約6000メートル地点で登頂を断念した。東京都内の事務所に21日、現地から連絡が入った。登山の継続が心不全を引き起こす可能性を、同行する医師から指摘されたという。 1月上旬に現地入りした三浦さんは18日、ヘリコプターでベースキャンプ(約4200メートル)から約5580メートル地点まで上がり、さらに徒歩で約6000メートル地点に到達。よりよい気象条件での登頂を目指し、同所に20日まで滞在していたが、この間に体に大きな負担がかかっていたという。同日中に下山した。 三浦さんは「頂上まで行ける自信はあったが、医師の判断に従った。今回の遠征はここで終わる」と事務所を通じてコメントした。