過酷な労働環境、低い給与、上司や同僚からのパワハラなど――。ブラック企業で働く人々が、退職を考える理由を挙げればきりがありません。しかし、いざ退職を申し出ると、企業側は様々な手法を使って引き止めようとします。 これらの手法は一見効果的に見えるかもしれませんが、その多くは違法行為や不法行為であることが多いです。本コラムでは、ブラック企業が退職希望者を引き止める具体的な13の手口を紹介し、それぞれの対策を示します。 引き止めの一般的なパターン 従業員から退職願いが出されても、巧みなブラック企業は最初から波風を立てることはせず、一般的な引き止めパターンを取ることもあります。ここで丸め込まれてしまっては、退職することは難しくなるでしょう。 1.「給料上げるから考え直してよ」 ブラック企業がまず行うのは、待遇改善を約束する手法です。例えば「困るな。給料上げるから考え直してよ」「じゃあ、年収を上げよう
