男の名前は関光彦(せきてるひこ)。1992年3月6日、19歳時に千葉県市川市のマンションに押し入り、4歳の幼女、両親、83歳の祖母の一家4人をなぶるようにして惨殺。その遺体の傍らで、ひとり生き残った長女(15歳)を「気分転換、時間潰し」と称し、強姦している。まさに鬼畜の所業である。 「あんな殺人犯は見たことがない」 一夜で4人の命を、虫をひねり潰すがごとく奪った光彦は、逮捕後もその冷酷ぶりを遺憾なく発揮し、取り調べに当たったベテラン刑事を唖然とさせた。 「あんな殺人犯は見たことがない。三度のメシを腹いっぱい食い、夜は大いびきをかいて熟睡している。人間じゃありませんよ」 面会に訪れた母親には、高校時代の教科書と参考書を差し入れさせている。出所後に備え、資格のひとつも取得しようと考えたのだ。 未成年だから死刑は無いだろう、少年院で罪を償い、また出直せばいい、とその程度の罪の意識だった。 しかし