はじめに 元来「VTuber」は「バーチャルYouTuber」の略称であり、「バーチャルYouTuber」とは、2016年にキズナアイが自身を指して用いた造語であった。 当初「バーチャルYouTuber」はキズナアイのみを指す呼称であったが、漫画研究家の泉によると、「この年※1にデビューした、CGモデルを纏い動画投稿を行う「キズナアイに似た者たち」も同じバーチャルYouTuberの仲間として認識され、年末頃に「VTuber」の略称が生まれたとする調査結果※2もある」(泉、2020)とされる。 Wikipediaでは、「バーチャルYouTuberは、2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて主にインターネットなどのメディアで活動する動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語」と解説されており※3、現在では、その存在の定義する上で、バーチャル性――具体的には