「牛」の文字をテープで隠す 開業は苦難の連続 看板、作り替えたい かつて存在した「牛丼太郎」という牛丼店チェーンをご存知でしょうか。1杯200円の安さ、BSE流行時にも採算度外視で牛丼を出し続けるといった、個性的な経営で東京都内に約10店舗を展開。人気漫画「めしばな刑事タチバナ」でも紹介されるなど、コアなファンを獲得しました。ところが大手チェーンとの競争に敗れ、3年前に倒産してしまいました。この「牛丼太郎」が、復活を遂げる可能性が出てきたというのです。そのカギを握る1軒の店を取材しました。 「牛」の文字をテープで隠す 東京メトロ・茗荷谷駅(文京区)。駅前を歩くと、すぐに「牛丼激戦地」が見えてきます。 約50メートルの間に牛丼店が3軒。「なか卯」と「松屋」が隣り合い、さらに赤い看板に「丼太郎」と書かれた牛丼店が並んでいます。この聞き慣れない名前の店、のぞいてみるとカウンター20席が仕事帰りの