NECは、工場や発電所などの大規模プラントにおける“故障の予兆”を分析し、故障に至る前に設備の不健全な状況を把握できる「大規模プラント故障予兆監視システム」を開発した。 稼働中の設備や装置などの“故障の兆候”をあらかじめ把握・予測できれば、予期せぬトラブルの発生を未然に防ぐことができる。 特に、工場や発電所といった大規模プラントでは、こうした考え、いわゆる「予防保全」が保全活動の1つとして重要視されており、プラントの安全性の向上や安定した稼働率の確保が強く求められている。 “故障の兆候”を、勘や直感(?)といった“予知”で正確に捉えることは、超能力者でない限り不可能だ。仮に、直感に頼った保全活動が原子力発電所のような施設で行われていたら、恐ろしくてたまらない。実際のプラントでは、当然ながらそんなことは行っておらず、多くの場合、センサーから得られる各種計測値や熟練者の経験則、そして、過去蓄積