ソニーがコロナ禍の中間決算でも好調だ。 10月28日に発表した2021年3月期の2Q決算では、2020年度の業績見通しを8月時点から大幅に上方修正。最終利益を57%上方修正し、8000億円(8月時点から+2900億円)、本業の儲けにあたる営業利益でも7000億円(同+800億円)になるとの見通しを公表した。 世界を飲み込んだコロナの荒波のなかで、ソニーの何がそこまで好調なのかは、見ておく価値がある。 決算資料のなかで、1枚だけスライドを選ぶとすれば、見るべきは「いまのソニーは何で儲けている会社か」がわかるこのスライドだ。 コロナショック時代のソニーは、端的に言えば、「エンタメ(ゲーム、音楽)と金融で稼ぐ企業」になった。 特にゲームセグメントは、2020年度決算を見ていく上で、最も重要なキーだ。 まず、11月12日に発売を控えたPlayStation 5(PS5)がある。2019年実績に比べ