人民元、対ドル連動を解除=中国人民銀−週明けから切り上げか 人民元、対ドル連動を解除=中国人民銀−週明けから切り上げか 【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は19日夜、声明を発表し、「人民元の為替制度改革を一歩進め、(相場変動の)柔軟性をさらに高める」との方針を明らかにした。詳細は示していないが、「市場需給に基づき、(複数通貨で構成する)通貨バスケットを参考に相場を調節する」と説明した。 金融危機が深刻化した2008年夏以降、人民元相場は1ドル=6.83元前後で固定されているが、ドルへのペッグ(連動)制度を解除する方針を示唆したものとみられる。週明け以降、対ドルでの人民元相場上昇が再開する可能性が高まった。 中国に対しては、人民元相場を不当に安く抑えて輸出をてこ入れし、「市場や雇用を奪っている」との不満が、巨額の対中貿易赤字を抱える米国を中心に高まっている。(2010/06/19-23