レアメタル(希少金属)の採掘・精錬を手がける中国の中鉱資源集団は2月8日、アフリカのジンバブエにあるビキタ・リチウム鉱山の経営権を1億8000万ドル(約207億8000万円)で買収すると発表した。 同社は国有非鉄金属大手、中国有色鉱業集団の傘下企業だ。買収の目的について中鉱資源は、リチウムの自社リソースを拡大し、炭酸リチウムの原料の自給率を高めるためとしている。 中鉱資源は2018年8月にM&A(合併・買収)を通じて炭酸リチウムの製造に参入し、年間6000トンの生産能力を確保。さらに、年間2万5000トンの生産能力を持つ設備が2021年8月に稼働を開始しており、生産量を徐々に増やしていく計画だ。 今回の発表を受け、翌2月9日の中鉱資源の株価は急騰。同日の終値は64.24元(約1165円)のストップ高(前日比10%高)となった。 海外の鉱山を中鉱資源が買収するのは、これが初めてではない。同社