NPOなどの非営利組織にとって、個人や法人から活動費を集める「ファンドレイジング」は重要な要素の一つだ。一般的には「資金調達」と訳されることが多いが、PubliCo(パブリコ、東京・品川)の山元(やまもと)圭太・代表取締役COOは「(資金調達の)本質はフレンド・レイジング(仲間づくり)」と断言する。5W1H理論で、仲間を増やしていく山元流メソッドを聞いた。(オルタナS副編集長=池田 真隆) 山元氏はファンドレイジングを始める前に、「5W1H」をまとめることが必要だと言う。まず、初めに行うのが、「目的の確認(Why)」だ。このステップは5W1H理論の根幹であり、非常に重要だ。 主に3つの項目を確認する。その3つとは、「(団体内で)ミッション/ビジョンは明確か」「問題解決の仮説シナリオは組めているか」「成果を追及する覚悟はあるか」だ。 それぞれを意訳すると、「社会とどんな約束を交わしている