■「自らの国は自らが守る」気概を 1枚の写真がある。65年の歳月でセピア色になっているがそれでも凛(りん)として立つ青年の輝きは失せていない。青年のまなざしははるか遠くをみている。その目線のさきに何があるのか。青年が自分の命を賭けてまで守ろうとしたものは何だったのか。 特攻隊員として訓練中に殉職した母方の伯父は21歳、終戦のわずか3カ月前のことだった。 ある日、中学生だった息子がその写真をみて、「この人僕に似ているな」とつぶやいた。その息子も20歳、写真の伯父が散華した年齢になっている。 ≪村山、河野談話の撤回から≫ 政治家としてどうしてもやらなければならないことがある。戦後50年目の平成7年、自社さ政権の村山富市内閣が出した村山談話と平成5年、宮沢喜一内閣でのいわゆる従軍慰安婦に関する河野洋平官房長官談話の撤回だ。 平成7年6月9日、衆議院本会議で「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決