2000年に生鮮食品のネットショップとして創業したサービス「Oisix」。創業以来19年間連続でサービス規模を拡大し続けていたが、システムの肥大化により、サービスをローンチするまでの期間が長くなる、開発/リリースの難易度が上がるなどが課題に… モノリシックなシステムをマイクロサービス化するに当たって採用したアプローチは、「ストラングラーパターン」「マルチクラウド構成」「共有データベースの段階的な分離」だ。 本稿では、このストラングラーパターンについて、概要とWebアプリケーションへの適用例をご紹介します。 「ストラングラーパターン」とは?「ストラングラーパターン」は、既存のシステムを段階的に新規システムに置き換えていく手法のことです。マーティン・ファウラーが2004年の記事「StranglerApplication」で名付けました。 「Strangler」は直訳すると「絞殺者」となります。