大規模災害に備えた静岡県と在日米軍の意見交換会「下田ミーティング」が18日、同県下田市で開かれ、川勝平太知事は政府の要請で停止中の中部電力浜岡原発(同県御前崎市)が重大事故を起こした場合、政府を通さず在日米軍に直接出動を要請する方針を伝えた。 ミーティングは非公開で行われ、ジョン・ルース駐日米大使らが出席。記者会見した川勝知事は「福島第1原発事故の後、オバマ大統領はルース大使に全権を与え百数十人の原子力用部隊を用意していた。もし(浜岡原発が)そのようなことになれば、私は直接大使に電話すると申し上げた。大使も『もちろんだ』と応じられた」と話した。静岡県によると、在日米軍は政府間条約の日米安保条約に基づき活動し、知事が要請できる法律上の根拠はない。小川英雄・県危機管理監は「知事の思いを表したもの」と説明している。【扇沢秀明】