排泄は、プライバシーを厳重に確保した上で行いたい行為の一つだ。 排泄の直接の「原因」である食物摂取は、人と共に行うことに特に恥ずかしさを感じない、むしろ楽しかったりするのに、排泄が強い羞恥心と結び付いているのは、その器官と生殖器の位置が極めて近い(か同じである)ことと、排泄物の匂いや形状が原因だろう。 もし排泄器官が手首についていてウンコがバラの香りと色をもっていたら、ここまでの羞恥心は掻き立てられないのではないだろうか。 そういうわけで、先月から通い始めたホームヘルパー2級講座は、体位変換、ベッドメイキング、シーツの(寝たまま)交換、衣服の着脱と寝間着の交換、車椅子と杖の介助、視覚障害者の介助と進んできて、先日は排泄ケアについて学んだ。 実技に入る前の講師の話はかなり”リアル”で、少し慣れてきた受講生の間にも微妙な緊張感が漂った。やはり介護の仕事において排泄ケアはその緊急性を考えても重要
お仕事をご一緒した、とあるギャルのモデルさんと打ち合わせをしていた時のこと、その子が面白い事を言っていました。その子はとても素直で良い子で、人の悪口をこそこそ言うようなタイプでは全くないことを前置きさせていただきますが、ふとこんな事を言っていたのです。 ギャルの女の子:ちょっと太った女の子とかに共通する事をあたし見つけちゃったんです。 屈託のない笑顔で話しだした彼女は、もうめちゃくちゃに細くて、何度か一緒に仕事をしたことがあるのですが、性格も天真爛漫で明るく、スタイルがびっくりするほど良いんですね。まさか太った子の悪口みたいなことを言ったりするタイプではないので、何を言い出すのかなと思っていたら、 ギャルの女の子:ちょっと太った女の子って、必ず「いいね〜太らない体質で」って言うんです。 その子は、またこう続けます。 ギャルの女の子:それで私が痩せる為にしていることとかをちょっと教えてあげる
長男(幼稚園年中)と話していた際、ふと気付いたこと。よく考えてみればごく当然のことだったのだが、今まではっきりと認識出来ていなかったので、ちょっと書きとめておきたくなった。 子供たちや奥様と一緒に、風呂に入った時の話である。 我が家の風呂は、比較的早風呂である。とはいえ、風呂に入りながらも色々と話す。 息子さんとばしゃばしゃお湯をいじりながら、私はなんとはなしに、「今日、幼稚園で何があったー?」と聞いた。この時、彼は「もう、そんなにいろいろ聞かないでよー」という嫌がり方をしたのである。 ん、色々? 私が聞いたのは、「幼稚園でどんなことが起きたか」という一点だけであり、別に「色々な質問」をした訳ではない。そして、この質問をする前にしていた話は、お風呂で遊ぶおもちゃについての話であり、特段何か質問をした訳でもない。 実は、この質問に対して息子さんが難色を示すのは、初めてのことではない。いつもは
今日、Twitterのタイムラインをにぎわせた「eneloop」の新デザイン。 これまで大きく全面に打ち出されていたeneloopのロゴが小さくなり、Panasonicのコーポレートロゴが替わって大きく配置された。 パナソニック、繰り返し回数が伸びた「eneloop」と、容量が増えた「充電式EVOLTA」 見た瞬間、さすがはパナソニックと思った。 せっかく三洋電機時代に「ちゃんとしたデザイン」をして大ヒット商品に育て上げたブランドイメージを大枚はたいて手に入れておいて、わざわざドブに投げ捨ててしまう、そういう「のれん・ブランド」に対する価値観はさすがとしか言いようがない。エネループというブランドを何が何でも抹殺したかったのなら成功しつつあると言えるかも。 同じ三洋電機のブランドをまるっと手に入れたハイアールが、「AQUA」ブランドを小泉今日子をキービジュアルにして「中国製なのに意外と大
テレビを一人で観るようになったのはいつ頃からだったろうか。 昭和30年代の写真を探すと、町角で大勢の人がテレビを見ている風景を見かける。この頃のテレビは、かなりの確率で“みんなで観る”ものだった。一家に一台テレビが普及した後も、テレビはやはり皆で見るものだった。一家に一台しかないテレビだからこそ、“巨人、大鵬、卵焼き”という言葉や“チャンネル争い”という言葉が存在していたのだろう。 視聴番組を巡るコンフリクトがあった = 皆が自分の見たい番組だけ観ていたわけではないということでもある。大人が子ども向けアニメを観ざるを得ない時もあっただろうし、ニュースや時代劇を子どもが観ることもあっただろう。家族という小さな器のなかとはいえ、テレビは一人で観るものではなく、自分が観たいものを観たいだけ観れるものではなかった。 ところが昭和の終わりになると、ひとつの家庭がテレビやビデオデッキを複数保有する、そ
2013年02月21日 待つことのデザイン Tweet 先日のエントリ『UIの改悪がUXを改善させる場合』において待ち時間の質が大事であるという話を紹介したが、『誰のためのデザイン?』で有名なD.A.ノーマンが著書『複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦』において一章を割いて待つことのデザインについて解説しているので、先のエントリの補遺も兼ねて、本エントリでは当該章の要点を紹介したい。 待ち行列の6つのデザイン原理 ノーマンはDavid Meisterの1985年の古典論文「待ち行列の心理学」を元に最新の知見を加えて、待ち行列のエクスペリエンスを増強するために次の6つのデザイン原理を提案している。 概念モデルを提供すること 待つことが適切であると受け取れるようにすること 期待に応える、あるいはそれを上回って応えること 人々の心をとらえておくこと 公平であること 終わりと始まりを強調すること 1
大学時代からの男友達と久々に連絡を取ったら嫁とセックスレスになっているらしく、内心クッソワロタと思いながら相談に乗った。 色々と下世話に突っ込んで聞くと、 蛍光灯つけてしたがる蛍光灯で丸見えなうえに、全裸でしたがるアラサー嫁の腹肉を揉んでイジるアラサー嫁のふにゃふにゃ乳をイジるアラサー嫁の化粧や肌についてイジるこんなことをしているらしい。 アホか!老化をイジられてしたくなる女がどこに居るか! 鬼のごとく説教してやったらこんな言い訳を繰り出してきやがる。 老化しても嫁は嫁、愛情はあることをわかって欲しいイジられてしょんぼりする嫁が可愛くてつい言ってしまうイジるのは俺なりの愛情表現はい来た。来ました。「俺なり」。 それで失敗してるからセックスレスになってんだろが。 なぜ失敗してる方法を繰り返す。アホか?アホなんだな? だから再度説教してやった。 老化をイジるのを今すぐにやめろ、お前にとっては大
2013.02.15に産業技術大学院大学の秋葉原サテライトキャンパスで行われたInfoTalkという勉強会に参加してきました。 講師は日本女子大学 人間社会学部 心理学科の竹内龍人 先生で、『なぜそれを好きになるのか – 選好と無意識の実験心理学』をテーマに、心の中で無意識に進行する選好過程についての最新の実験心理学的知見を紹介していただく、という内容でした。 まだ私の中で咀嚼しきれていないのですが、このテーマはユーザーエクスペリエンスデザイナーにとっても、前提知識として理解しておくと実務での参考になりそうだと感じましたので、より理解を深めるためのポインタになればと思い、講義メモを記載しておこうと思います(時間がないため殴り書いたメモをそのまま転載しておきます。暇な時に言及されている論文にリンクを張るなど手をいれるかも…)。 以下、メモです。 日常のほとんどの行動はオートマチック、意識され
この連載は書籍『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。 自己啓発書は、読んでいるときは内容に思わず納得。しかし読み終わると書いてあることを忘れ、実行に移せている人は少ないと思います。本書は、そんな問題点を解消する画期的なものです。 インパクトの強いエピソードをクイズ形式で紹介しているところが、本書の最大の特徴です。イチローや黒澤明、スティーブ・ジョブズといった一流の人たちの考え方が、問題を解きながら楽しく学べます。さらにクイズを友人や知人に出題することで、記憶の定着は倍増するでしょう。 著者は「タイムショック」優勝、「ウルトラクイズ」準優勝などの輝かしい実績を残してきたクイズ王・西沢泰生。 そんな西沢氏が出題するクイズを通じて、一流の人に近づきましょう! 著者プロフィール:西沢泰生(にしざわ・やすお) 1962年、神奈川県生まれ
ロシアに直径17mの巨大隕石(小惑星に近い)が落下し、多数の負傷者が出た。 落下場所・落下角度や隕石組成如何では、地球規模の大惨事になっていた危険性もあり、 負傷者で済んだのは「不幸中の幸い」だろう。 さて、今の科学技術では、この大きさの隕石の落下を予報するのは困難を極めるが、 仮にこのレベルの隕石の落下の予報が可能で、しかし回避方法がない、というシチュエーションを想定すると、 どちらが人類に取って、「幸せ」だったか? 仮に、2月14日頃に、 「明日、直径15m程度の隕石が地球に落下する確率が60%見込まれます。 人口密集地に落下する確率は極めて低いですが、落下場所が仮に人口密集地だった場合、 甚大な被害が見込まれます」という「予報」を行なった場合、世界規模のパニックが予想される。 人的被害が発生する「確率」は、(ゼロではないが)「高くはない」にもかかわらず、 隕石落下予報がなされた時点で
今日の横浜北部は、大雪が降ると思ったら・・・全然降りませんでした。しかし寒かったですな。 さて、先日発売した「累積・順次戦略“クワイエット”という本を通じて解説したCD」ですが、なぜ引きこもらなければならないのかというテーマについて使われている興味深い事例として本の中でも取り上げられている心理学の実験があります。 それについて、このサイトで非常によくまとまっていたので、メモ代わりに引用貼付けしておきます。 === 1950年代初め、第二次世界大戦で多数のドイツ国民がナチスの思想に従った事実に驚いた心理学者たちが、「社会制御(Social Control)」の仕組みについて研究するようになった。つまり、社会の秩序を維持するために、そのメンバーやグループの行動に影響を与えるにはどうしたらよいかを考え始めたのだ。一連の研究のなかで、もっとも有名なのが社会心理学者ソロモン・アッシュによる「同調実験
たぶん、あなたの8年ぐらい前に修士にいた人間からの助言ですが、 はっきり言って、あなた、それ、何も心配しなくていいよ。超大丈夫。 一応、いろんな、修士の学生さんみてきたけれども、 特に文系は大概の人が、6月ごろにプチ鬱になるから。 だって、学部の頃とぜんぜん違う能力が求められるってことに気づくのが、 だいたいみんなそのぐらいのタイミングなんだよね。 学部の時はすごく優秀だったけれど、修士に行って憂鬱になって、 鬱でやめてしまう人、たくさんいます。 大学院の制度にも、あなたにも問題がないわけじゃないだろうけど それは、無能だった訳じゃなくて「相性が悪かった」んです。 学究の道、そのものと相性が悪かった可能性もあるけど、 単に、設定したテーマや、環境の掛け違いだった可能性も大きい。 大学院って、そういう場所なんです。 そうならない人のほうが珍しい。そう思って下さい。 そういう人、たくさん見てき
学生の頃、追手門大学のカウンセリングの先生の講義を受けたのを思い出した。当時の僕にその教えは非常に刺激的で、一番最初に教えられた言葉は「正しいことは悲しいこと」であった。子どもが親に向かって「なぜ僕は頭が悪いんだろう?」という言葉を発した時「あなたがバカだからよ」と正しいことを言うとこれほど悲しいことはない。子どもは理由が知りたいんじゃなくて「今回は調子が出なかっただけだ、がんばれ」といったことを言ってまず受け止めてほしいし、「一緒に次の対策を考えようか」と寄り添ってほしいからその言葉を出す。 言葉には、言葉通りに受け取り解釈する方法と、その裏にあるメッセージを解釈する方法がある。それに気づいたとき、僕の世界の広がりは2倍になった。 そこで"「死にたい」という言葉を発した人は本当に死にたいのではない。より良い環境で、より良い条件で生きられるのなら生き続けたいに決まっている。それに対して死に
スパ帝氏の翻訳記事を読んで、目からウロコが落ちた。 というより、曇り空から差し込む一条の光を垣間見た気分……。 いや、『長年苦しめられていた呪いから解放された』と直接的に表現してもいいくらいの、非常に大きな感銘を受けた。 以下、ちょっと長くなると思うがそのことについて書きたいと思う。 自分はゲームで遊ぶのが大好きである。 そして、ゲームで遊ぶのと同じくらいゲームについて語るのも好きだ。 面白いゲームであろうがつまらないゲームであろうが、不特定多数のゲーム好きとそのゲームについて語り合うのは面白いものだ。 一時期はゲサロ(2chのゲームサロン板)に入り浸り、RPGのあるべき戦闘システムや、戦闘関連のバランスが特に秀でているタイトルについて書き込んだものだ。 ……しかし、このようなゲームの話をしていて、 ずーっと頭のなかで引っかかっている問題があるのだ。それも10年以上も。 その問題は、ゲーム
先々月に父が急死した。 もし親が死んでも自分は意外と平気でいられるんじゃないかと考えていた。何かを整理して考える力も大分ついてるし大丈夫かもしれないと侮っていたが実際はまるで平気ではなくて自分でも驚いた。体験を通さないと本当には分からないことが確かにある。 12月14日(金)の昼前、母から「父と昨日から連絡がとれない」とメールが入った。両親は離婚して別々に住んではいたものの、連絡を取り合ったり会ったりもたまにしていた。 前日が僕の誕生日で、田舎から両親の名義でお菓子が届いていたから、二人宛にお礼のメールを出していた。いつもは電話をかけてくる父親から返事がなかったから変だなとは思っていた。 僕の誕生日のこともあり10日ぶりに母も父に連絡をとろうとしたようだが、メールの返事もなく、電話も「電源が入ってない」のメッセージばかりだという。それで警察と部屋を見に行ってくるという。 事故か、失踪か、病
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