前作から3カ月が経ち、くろみたちスタジオプチの面々は当時よりも遥かに忙しい日々を送っていた。というのも社長からかなり無茶な仕事を打診されていたからだった。それは、メンバーの数を変えず、1クールにシリーズ3本を同時に請け負うというもの。お陰でスタッフたちは一杯一杯。作画マンたちもあれやこれやと理由をつけてはサボる始末で、原画も全く上がらず、くろみは頭の痛くなるような日々を送っていた。 そんな折、社長はベテランの制作デスク高島平を助っ人として呼び寄せる。高島平は質よりも早さを徹底させることで、この難局を乗り切ることを考えていた。高島平のやや強引なやり方にくろみは反発心を覚えるが、着実に結果を出す高島平のやり方に表立って反抗することができない。 しかしそんな時に、高島平のある強引なやり方に反発した四本松が失踪してしまう。くろみは四本松の失踪の理由を知らされ、急いで四本松を探しに行くことに。 大黒