はじめに本シリーズでは、AIエージェントの動向、とりわけクリプト業界における活用事例を中心に、その最前線を追いかけている。前回の記事では、AIエージェントによるベンチャーキャピタル「ai16z」と、そのコア技術の1つである「Eliza(エライザ)フレームワーク」について紹介した。 今回取り上げるのは、「プラットフォームではなく“国”」と公言し、すでに15,000体以上のAIエージェントと14万人超のトークン保有者、そして5,500万ドルを超える手数料収益を生み出しているVirtuals Protocolである。 トークンの時価総額は一時35億ドル相当に達し、そのスケールはまさに「国」と比喩されるにふさわしい。 本記事では、当初ゲームのNPC研究から始まったこのプロジェクトが、どのようにして「AIエージェントの国」を志向するようになったのか、そのベースとなるフレームワークやAIエージェントの
