Intel第13世代および第14世代CPUが不安定になる不具合は、特定のデスクトップCPUだけに限られているとされています。しかし、モバイル・ノートPC向けのCPUもこの影響を受けるのではないかと疑われています。 はじめにIntel第13~14世代CPUは、なんの対策も行わないままを使用していると、CPUが劣化して動作が不安定になります。この不具合を抱えているCPUは以下のデスクトップCPUだけとされています。 不安定になる影響を受ける製品Core i9-13900K / KF / KS / F / Kなし(無印)Core i7-13700K / KF / F / Kなし(無印)Core i7-13790Core i5-13600K / KFCore i9-14900K / KF / KS / F / Kなし(無印)Core i7-14700K / KF / F / Kなし(無印)Core
2021年からIntelのCEOを務めているパット・ゲルシンガー氏が、台湾に関する不用意な発言のせいでTSMCからの大幅な値引きを失っていた事が判明しました。 Special Report: Inside Intel, CEO Pat Gelsinger fumbled the revival of an American icon | Reuters https://www.reuters.com/technology/inside-intel-ceo-pat-gelsinger-fumbled-revival-an-american-icon-2024-10-29/ Intelは自社でチップの設計から製造までを行う能力を有しているものの、製造を担うファウンドリ部門は他社に遅れを取っており最先端レベルのチップを製造できないため、2021年ごろからCPUの製造を台湾に本拠地を置くファウンド
第13世代Coreプロセッサ「Raptor Lake」および第14世代Coreプロセッサ「Raptor Lake Refresh」が原因のクラッシュが相次いでいる問題で、Intelが問題対策用パッチとして「microcode-20241029 Release」をLinux向けにリリースしました。 Release microcode-20241029 Release · intel/Intel-Linux-Processor-Microcode-Data-Files · GitHub https://github.com/intel/Intel-Linux-Processor-Microcode-Data-Files/releases/tag/microcode-20241029 Intel Posts Updated Raptor Lake Microcode For Linux: Fix
Intelの第13世代Coreプロセッサである「Raptor Lake」と、第14世代Coreプロセッサの「Raptor Lake Refresh」には、アプリケーションがクラッシュしたり強制終了したりしてしまう欠陥が存在しており、この存在をIntelも認めています。Intelが欠陥の存在を認めてすでに数カ月が経過していますが、同社はいまだにクラッシュ問題の影響を受けたか否かを検出するツールすら開発することができていないことが明らかになりました。 Intel doesn't have a tool to detect if a chip is affected by crashing errors yet — Intel Default Settings still recommended after patch is applied, but power limits can be ra
カーネル ログに次の警告が表示されることがあります。 DMAR: RMRR base: 0x0000006f55f000 end: 0x0000006f561fff DMAR: [Firmware Bug]: No firmware reserved region can cover this RMRR [0x000000006f55f000-0x000000006f561fff], contact BIOS vendor for fixes DMAR: [Firmware Bug]: Your BIOS is broken; bad RMRR [0x000000006f55f000-0x000000006f561fff] 類似またはアップストリームのLinuxカーネルパッチバージョンを持つ他のOSでも同じエラーが報告される場合があります。
先日、Intelは第13~14世代CPUの不具合に対するサポートとして、CPUの2年間延長保証を発表しました。しかし、この延長保証はパッケージ版とトレイ版にのみ適用され、メーカー製PCやBTO PCについては触れられていませんでした。 海外メディアのThe Vergeは、延長保証についてどういう扱いをするのか、各PCメーカーに問い合わせました。PCメーカー各社の回答が以下。 ▼Acer - 延長保証を約束しませんでした 現在、弊社のデスクトップPCのどのモデルが影響するか調査をしていますが、今のところ、お客様からクラッシュが発生したり不安定になったという報告を受けていません。調査が完了次第、保証内容に変更が必要かどうかの判断をいたします。これには1週間ほどかかる可能性があります。 ▼ASUS - 保証期間を2年延長 私たちはこの問題を認識しており、影響を軽減するためにお客様を積極的にサポー
▼Intel Core第13世代 / 第14世代デスクトッププロセッサーのサポートプロセスに関するアップデート 先日発表いたしました第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーの2年間延長保証(購入日から最長5年間)は、以下のボックス版(パッケージ版)およびトレイ版CPUに適用されます。 この保証は全世界のお客様に適用されます。標準的な保証規定の詳細はこちらのページをご覧ください。 ▼第13~14世代デスクトッププロセッサーで不安定な症状が発生し、返品・交換を行う必要がある場合 ボックス版(パッケージ版)プロセッサー: Intelカスタマーサポートにお問い合わせくださいトレイ版プロセッサー: 購入元にお問い合わせくださいOEM / システムインテグレーター (BTO PCやメーカー製PCなど): システムの製造元にお問い合わせください第13~14世代デスクトッププロセッサーで不安定な
先日、第13~14世代CPUの不具合に対するサポートについてアナウンスしたIntelですが、トレイ版のサポートが削除されました。 まずは2024年7月26日に公開されたIntelのアナウンスをご覧ください。 当社(Intel)は、第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーで不安定な症状が発生しているすべてのお客様が、交換を受けられるよう尽力しています。 効率的にサポートを受けるためのガイダンスは以下になります。 OEM / システムインテグレーター(BTOやPCメーカー)から第13~14世代搭載デスクトップPCを購入した場合: システムベンダーのカスタマーサポートチームに連絡をしてサポートを受けてくださいボックス(パッケージ版) / トレイ版の第13~14世代デスクトッププロセッサーを購入した場合: Intelカスタマーサポートまでお問い合わせください
IntelのCPU交換対応がひどいと話題になっています。Redditユーザーのjerubedo氏は第13~14世代CPUの不具合の影響を受けたCore i9-14900Kの交換をIntelに申請しましたが、まともに交換を受けられませんでした。 jerubedo氏はRedditで以下のように述べています。 私はIntelに不具合が発生したCore i9-14900KのRMAを申請しました。その後、Intelから配送先の詳細と購入証明、CPUのIHS (ヒートスプレッダー)の写真を求められたため、これらを送信しました。 翌日、Intelは私のCPUが正規品ではなくリマークされたものだというメールを送ってきました。私は驚きました。CPUは信頼できるショップ、Micro Centerから購入したもので、不審な点はまったくありませんでした。CPU-ZでもきちんとCore i9-14900Kと認識され
先日、Intelは第13~14世代CPUが不安定になる不具合の原因を特定し、マイクロコードアップデートをリリースすることを発表しました。しかし、その発表は詳細な情報を欠いたものでした。 海外メディアのThe Vergeは、Intelにより詳細な情報を求めて質問をしました。Intelへの質問と回答が以下。 質問: CPUの不具合によって回復不能な影響を受ける可能性のあるチップ数はどの程度と見込んでいますか? Intelの回答: 第13世代および第14世代CoreデスクトッププロセッサーのK / KF / KS / 65W以上のKなしCPUは、電圧上昇問題の影響を受ける可能性があります。ただし、これらすべてのプロセッサーが影響を受けるというわけではありません。私たちは、この不具合に確実に対処するために検証を続けています。 第13~14世代デスクトッププロセッサーで不安定になる症状が発生している
Intel第13~14世代CPUの不具合に関する内部資料がリークされました。 内部資料をリークしたのはドイツメディアのigor’sLAB。その内容が以下。 いくつかのベンチマークでは、マイクロコードアップデートによるパフォーマンスへの影響は最小限であることが示されています。マイクロコードアップデートはこの問題の電圧上昇に対処していますが、この緩和策がすべてのシナリオに対処できているかどうかを見極めるためにさらなる分析が必要です。マイクロコードアップデートがリリースされたとしても、不安定な症状が発生している既存のシステムには対処できない可能性があります。この問題に関連する症状が引き続き発生するシステムは、プロセッサーをIntelに返送してRMAを受ける必要があります。 先日、Intelは、第13~14世代CPUの不具合の原因を特定し、原因に対処するためのマイクロコードを2024年8月にリリー
CPUが不安定になる不具合により、返品された第13~14世代デスクトッププロセッサーを分析したところ、動作電圧の上昇がCPUを不安定にしていたことが判明しました。この動作電圧の上昇は、マイクロコードのアルゴリズムに起因していました。 私たちは、電圧上昇の根本的な原因に対処するためのマイクロコードパッチを(マザーボードメーカーやOEMなどに)提供しており、この問題に確実に対処するために検証を続けています。完璧な検証を経て、2024年8月中旬を目処にパートナーへとパッチをリリースする予定です。 私たちはお客様とともにこの問題を解決することに全力を尽くしています。現在、第13~14世代デスクトッププロセッサーが不安定になる問題が発生しているお客様は、Intelカスタマーサポートまでお問い合わせください。 上記がIntelの公式発表ですが、この発表には非常に大事なことが抜け落ちています。このマイク
Intelは、第13~14世代CPUの不具合がノートPCでも発生しているというAlderon Gamesの報告に反論しました。 海外メディアのDigital Trendsを通じて、Intelは以下のように述べています。 私たち(Intel)は、第13世代および第14世代のCoreモバイルプロセッサーが不安定になるという少数の報告を認識しています。第13~14世代Coreモバイルプロセッサーを詳細に分析したところ、モバイル製品でこの不具合が発生することはないという結論に達しました。 第13~14世代のモバイルシステムで報告されている症状(システムのハングアップやクラッシュなど)は、ソフトウェアとハードウェアのさまざまな潜在的な問題に起因する一般的な症状です。 Intel CPUを搭載したノートPCで問題が発生した場合は、システムの製造元に問い合わせてサポートを受けることをおすすめいたします。
事の発端Intelの第13世代Core 13000シリーズ(Raptor Lake)や第14世代Core 14000シリーズ(Raptor Lake Refresh)を使用していると、数か月後くらいに突然不安定になって、ゲームがクラッシュしたり、「Out of video memory trying to allocate a rendering resource」(レンダリングリソースを割り当てようとしているビデオメモリが不足しています)というエラーが表示される不具合が発生しています。 この不具合の原因はCPUで、CPUの電力、電流、電圧、動作クロックのいずれかを下げることで不具合を一時的に回避できます。(もちろん、パフォーマンスも下がります) この不具合を根本的に直すにはCPUの交換しかなく、この不具合が発生するということはCPUが破損している・劣化している・ダメージを負っていることを
一部のLGA1700 Intel CPU環境で、ゲームがクラッシュするという不具合が発生しています。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。 更新履歴 [記事初公開日: 2024/2/22] ① Intelのコメントを加筆。 [2024/2/23] ② 記事下部に続報のリンクを加筆。 [2024/4/21] ③ 記事下部に最新情報へのリンクを加筆。 [2024/5/10] [New]一部のCore i9-13900KとCore i7-13700Kユーザーから、ゲームがクラッシュするとの不具合報告がちらほら出ている。この不具合は、私たちのGPUレビュアーやWCCF TECHのHassan Mujtaba氏も経験している。また、Steamにもスレッドが立っている。 この不具合は主にシェーダーコンパイルを使用するゲームタイトルで発生が確認されている。クラッシュする際、「Out o
Intelは、同社製グラフィックスカードとなるArc A770とArc A750に脆弱性があることを発表しました。 Intel (INTEL-SA-00812)によると、Arc A770とArc A750はローカルアクセス経由でサービス拒否と情報漏えいを引き起こす恐れががあるとのこと。 CVE-2022-41984 / CVSS: 4.4 / 深刻度: 警告 ローカルアクセス経由でサービス拒否、情報漏えいCVE-2022-38973 / CVSS: 3.3 / 深刻度: 注意 ローカルアクセス経由でサービス拒否、情報漏えいCVSSスコア(最大10点)はもっとも高いもので警告。深刻度『警告』が1件、『注意』が1件。脆弱性の悪用にはいずれもローカルアクセスが必要とされており、深刻度は低めです。 CVEスコアと深刻度 この脆弱性の影響を受けるのは、2022年10月から2022年12月にかけて販売
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