山口県内での傷害事件で逮捕され少年院に送致された少年が、被害に遭った少女が通う県内の公立高校を受験し合格、4月に入学して仮退院していたことが6日、山口保護観察所への取材で分かった。 少女が4月、校内に掲示されたクラス分けの紙に少年の名前を発見。少女の親が県教育委員会を通じて少年を監督する保護観察所に抗議し、発覚した。2人の学年は違う。少年は入学後、一日も登校していない。山口保護観察所は「被害者のことは名前と年齢程度しか知り得ず、対策の取りようがなかった。今回のケースが調査不十分とは思わない」としている。 山口県警によると少年は昨年10月、友人2人と共謀し同県岩国市内で、当時18歳だった少女の顔を殴ったり、髪をつかんで引きずったりしたとして傷害容疑で逮捕され、昨年12月、少年院に送致された。