全国の都道府県立図書館の中で、岡山県立図書館(岡山市北区)は来館者数、貸出冊数ともに6年連続で1位を維持している。県は08年に財政危機宣言を出すなど財政事情は厳しいが、今年度の図書購入予算は東京都に次ぐ全国2位の1億7500万円を確保。児童書から専門書まで幅広く、全国で発刊される新刊図書の7割を購入し、蔵書数は101万冊に達した。県は「貧しくとも書籍だけは大切にしたい」と、教育熱心な県民性をアピールしている。27日から読書週間。 日本図書館協会によると、岡山県立図書館は昨年度、来館者が全国平均(41万人)の2倍以上の99万8000人、貸出冊数は全国平均(40万冊)の3倍の131万冊だった。 県立図書館は04年9月に開館。職員41人のうち司書24人が自然科学や歴史、児童文学など広範な分野を担当する。視覚障害者や高齢者向けにボランティア25人による対面朗読もあり、名画の無料上映会開催や、祝日開