大学誘致に成功し、人口10万人あたりの学生数が全国ナンバー3の滋賀県。ところが、立命館大学が滋賀県草津市のキャンパスにある経営学部を大阪府茨木市に移転を計画、龍谷大学も大津市にある学部の京都市伏見区への移転を検討し始める事態に陥っている。移転すれば6千人規模の学生が消え、地域経済への影響は甚大。滋賀県は2大学誘致に計約120億円を補助してきただけに、引き留めに必死だ。 立命大を運営する学校法人立命館(京都市)は11月、JR茨木駅(茨木市)南側のサッポロビール大阪工場跡地約12万平方メートルを約190億円で取得する契約を締結。学生数1万人規模のキャンパス新設を発表した。大阪進出は初で、平成27年春の開学を目指す。 この計画は、滋賀県草津市の「びわこ・くさつキャンパス」の経営学部移転が前提で、実現すれば大学院も含め4千人以上が茨木市に移るとみられている。 龍谷大は11月に開いた教授会で、大津市