健康的な食生活を守るのは難しいものです。いつ、何を食べるかを決めることから、実際にどのくらいの量の食べ物をお皿に載せるかまで、普通の人は毎日食べ物に関して200回以上の決断を下していて、そのほとんどが無意識のうちに行われています。そして、どんな種類の食べ物をどれだけ摂取するかを注意深く考えずに飲食するときには、一部の専門家が「mindless eating(マインドレスな食事)」と呼ぶ無意識の選択が行われています。私たちは容器一杯のポテトチップスを、目の前にあるという理由だけで、お腹いっぱいになっても食べ続けてしまうのです。 自制心のもっとも強い人でさえ、自分が食べる物を完全にコントロールできるわけではありません。さまざまな研究によると、何をいつ、どれだけ食べるかなどの決断は、人の意識や直接的なコントロール以外の微妙な力によって左右されることが多いのです。そうした外部要因のせいで、私たちは