記録的な大雨となった石川県能登地方の衛星画像を専門家が分析した結果、氾濫した輪島市の川ではことし1月の地震で崩れた大量の土砂が流れ下り、被害を拡大させたとみられることが分かりました。専門家は、他にも地震で崩れたり緩んだりした斜面があるとみて注意を呼びかけています。 土砂災害に詳しい東京農工大学の石川芳治名誉教授は、民間の測量会社「パスコ」が記録的な大雨のあとの今月24日に人工衛星で観測した石川県能登地方の画像を元日の地震直後の画像と比較し分析しました。 その結果、氾濫が発生した輪島市を流れる塚田川では地震で崩れた上流部の大量の土砂が流れ下り被害を拡大させたとみられることが分かりました。 石川名誉教授は、今月24日に行った塚田川の現地調査で中流部に大量の土砂が堆積しているのを確認していて、土砂や流木で川が浅くなり氾濫する「土砂・洪水氾濫」が起きたと指摘しています。 「土砂・洪水氾濫」は衛星画