こんにちは。ソフトウェアエンジニアの sasamuku です。 Prism は、エラートレラント性や移植性を考慮して設計された新しい Ruby パーサです1。先日リリースされた Ruby 3.4 で、Ruby のデフォルトパーサとして採用されたことが発表されました2。 ROUTE06 が開発している Liam では、以前から Ruby コードのパースに Prism を活用しています3。パーサと聞くと「専門知識が必要なんじゃ」「自分には難しい」と感じるかもしれません。私自身もそうでしたが、実際に開発で利用してみると、そこまで複雑ではなく、使いこなせると非常に便利な技術であることが分かりました。 本記事では、前半で Prism の基本的な使い方を、後半では、カジュアルな Prism 活用例として、個人開発の Gem を作成した事例をご紹介します。普段の開発現場やちょっとした個人ツールの作成など