概念データモデル作成と並行して,アプリケーション・ポートフォリオを策定する。アプリケーション・ポートフォリオは,サブシステムの目的と役割を明確にし,サブシステムの独立性が高い構造を実現するために作る。 アプリケーション・ポートフォリオは,企業情報システムの構造をトップレベルで表したものである。企業が扱う情報の特性,役割などを分類し,それらの関連を示す。さらに情報システムの構成要素であるアプリケーションの特性も記述する。これによって,分類された各系は互いにどう関連するかが明確になり,次のアプリケーション・アーキテクチャ策定への指針となる。企業を新たに作るときに組織の構成を考えるように,システム全体に必要な要素をゼロからトップダウンで考えて作る。 例えば,次のようなサブスシステムを定める(図4[拡大表示])。 ・中核業務用データベースを維持管理するサブシステム(基幹業務系) ・業務フローや画面