記事一覧 若者言葉「ヤバい」は“万能語” 略語氾濫、説明力不足に (2012年4月10日午前9時03分) おいしい、すてき、かっこいい…。現代の若者はこれらを「ヤバい」の一言で表現する。日常会話に入り込むメールやツイッターの短い表現。「ヤバい」などの“万能語”や略語の氾濫は、用語力や説明力不足につながるとの懸念が強い。言葉足らずは政治の世界にも露呈している。美しさと奥深さを併せ持つ日本語がじわじわ崩壊していないか。(重森昭博) 「『ヤバい』はよく使うよね。どんな会話でもこれを言っておけば、とりあえず大丈夫かなって」。県内の専門学校に通う女子学生(18)は言う。「テレビドラマで使われて一気にはやった」 「ヤバい」は今や、さまざまな感動を示す言葉。こうした“万能語”が普及する条件として別の学生(18)は▽話しやすい▽携帯などメールが素早く打てる―の2点を挙げる。本来の言葉より短いことが必須