住友倉庫は、IoT(モノのインターネット)技術を用いた倉庫の管理を始めた。モバイル通信網を活用し、タブレットなどの端末機器上で出入庫や在庫状況を一元的に把握する。端末や関連機器などがあれば利用でき、全体の導入費を比較的安価に抑えられる。倉庫や物流網など多様な場面への応用を目指す。 出入庫や在庫状況を一括で管理するシステム「i―Warehouse(アイウエアハウス)」を開発し、自社の港湾倉庫に導入した。倉庫作業員は、小型スキャナーを片手に装着。荷物のバーコード情報を読み取ると、近距離無線通信規格「ブルートゥース」を通してスマートフォンなどの端末機器と情報を共有する。 出庫時には、携帯プリンターで端末機器から送られた情報を納品書として印刷し、荷物へ貼り付ける。一連の作業に必要な機器1セット当たりの導入費は約35万円に抑え、現在は6セット活用している。従来の紙媒体での管理に比べ、全体の作業時間を
