12月も後半に入って今年もあと僅かですが、2016年は後から振り返ったら歴史の転換点となった年として記憶されるかもしれません。 6月にはイギリスが国民投票の結果、EUからの離脱を決定し、11月のアメリカ大統領選挙では「アメリカ第一」を唱えるドナルド・トランプが当選しました。 イギリス国民がEU離脱を選択し、アメリカ国民がトランプを大統領に選んだ背景には、モノや金、そして人間の自由な移動を可能にするグローバル化にたいする反発があったといわれています。 イギリスやアメリカの政治家やマスメディアは、イギリスのEU離脱もアメリカのトランプ大統領の当選も予測できなかったのですが、 彼らは自国の労働者の間で製造業の海外移転や低賃金で働く移民の流入によって職が奪われ、賃金も低いままに抑えられているという不満が蓄積していることを見抜けなかったのです。 またイギリスの場合は、イギリス国民の意思を無視してEU