アメリカ西部で史上最悪の規模となっている山火事はおよそ2か月たった今も続いていて、これまでに少なくとも36人が死亡しました。ロサンゼルス近郊では歴史的な天文台に火の手が迫るなど被害が拡大していて、各地で懸命な消火活動が続けられています。 一連の山火事ではこれまでに少なくとも36人が死亡し、行方が分からない人もいて捜索が続けられています。 カリフォルニア州では、ロサンゼルス郊外の山中に1904年に作られた、「ウィルソン山天文台」にも火の手が迫っています。この天文台では1920年代に、当時世界最大だった100インチの大口径の反射望遠鏡を使って、天文学者のエドウィン・ハッブルが「アンドロメダ銀河」を観測し、私たちの銀河とは異なる銀河系であることを発見したほか、その後、宇宙の膨張を示す証明につなげたことで知られています。 現在、天文台の関係者は避難し、消防隊員1500人が夜を徹して消火活動にあたっ