佐藤 智恵 作家/コラムニスト/コンサルタント 1992年東京大学教養学部卒。NHKにて番組ディレクターを務めた後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA取得。ボストンコンサルティング、外資系テレビ局などを経て2012年独立。 この著者の記事を見る

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」など、ユーザー数千~数万人規模のインターネットサービスを幅広く展開する。ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、ワークスタイル(旅する支社)など、制度面も実験中。近年では、ギャラリー「ART-Meter」、カフェ「DONBURI CAFE DINING bowls」などリアルショップを運営。09年、ビンボーゆすりを科学したプロダクト「YUREX」を開発。「そもそも面白法人ってなんなの?」と言う方方は関連サイトをご覧ください。 ◇主な著書 『面白法人カヤック会社案内』(ダイヤモンド) 2008 『この「社則」、効果あり。』(祥伝社新書) 2008 『アイデアは考えるな。』(日経BP) 2009 ※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです
「念力や超能力を使って部下を動かそうとしているのか」。 そう言いたくなる管理者の方に出会うことがあります。私は企業に入り込んで目標を絶対達成させるコンサルタントですが、年間100回以上、経営者や管理者向けのセミナーや研修も実施しています。そういうセミナーや研修に参加し、終了後や休憩時に私のところへ相談に来られる管理者の中に、冒頭のように思えてならない方がいるのです。 ご本人は念力や超能力を信じているわけではないのですが、私としてはそう指摘したくなります。どういう方か、営業部長と社長の会話文を使って解説していきます。 ○営業部長:「社長、最近の若い子は昔と違って自分からは何もやりませんな。一から十まで言わないと動かない。困ったものです」 ●社長:「そうなのか。若くてもしっかりした考えを持っている子もいるだろう」 ○営業部長:「いやいや。若い子と言っても、私が言っているのは30代の主任や係長で
森田仁基には今も「社長席」がない。社長就任発表前と変わらず、ミクシィ本社6階の「モンストスタジオ」と呼ばれる場所に席を置く。6月24日の株主総会をもって、森田はミクシィの3代目新社長に就任した。 株主総会後、森田が席に戻り、一息ついた17時。モンスターストライクを率いるプロデューサーの木村弘毅が「ちゅうもーく!」と大きな声を出した。100名弱のチームメンバーはその場で立ち上がり、一斉に森田に視線を送った。 木村の号令に合わせるように、新入社員の一人が大きな花束を持って森田の元に駆け寄る。渡されたのは花束と靴の仕立て券。大学時代からスキューバダイビングに熱中していた森田は、夏になるとほとんどをビーチサンダルで過ごす。株主総会の次の日、筆者の前に現れた森田の足下は、やはり真っ白なビーチサンダルだった。 社長就任に合わせて「そろそろ革靴の一つや二つ買ってください」と部下たちが用意してくれた仕立券
現代の企業においては、IT(情報技術)、そしてウェブをどう使っていくかが企業の成長のカギを握っている――。このことに異論がある方はいないだろう。 少し前までは、既存の業務を一部IT化し「わが社はITを活用している」などと生ぬるいことを言っていられる時代だったが、今ではIT、ウェブをベースにビジネスモデルを組み立てていないと勝ち目の無い世界になりつつある。 グーグル、フェイスブック、マイクロソフトなどは言うまでもなく、今やITと全く無縁そうな回転寿司屋でさえ、ビッグデータを活用し廃棄量75%削減を達成している時代である(「スシロー、ビッグデータ分析し寿司流す 廃棄量75%減」:日経新聞電子版1月27日)。 しかし、これだけビジネスの中心にIT、ウェブが入り込んできている現在でさえ、IT、ウェブの中心を担うITエンジニアの仕事について「製造業と同じようなもの」と勘違いしている人が非常に多い。
広野 彩子 日本経済新聞社NAR編集部次長 朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。 この著者の記事を見る
山川 龍雄 日経ビジネス編集委員 「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。 この著者の記事を見る
蛯谷敏 日経ビジネス記者 日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。 この著者の記事を見る
日経ビジネス2月10日号の特集「働き方革命」では、労働時間にメスを入れることで競争力を高めようとしている企業のケーススタディーを掲載した。 ダラダラと働く文化を変えて労働生産性を高める、多様な働き手を集めるなど、企業の狙いは様々だ。この連載では誌面に取り上げられなかった企業の事例や、「働き方革命」によって自らの働き方や意識を変えたビジネスパーソンを紹介しよう。 「1000円、10分カット」。理美容業界で異端とも言えるビジネスモデルで成長を続けるQBハウス。今、雇用の面でも、業界の常識を覆す動きを見せ始めている。 朝10時の開店とともに、引きも切らずに客が入ってくる。ショッピングモールの中にある「西友小手指店」(埼玉県所沢市)は、ここから昼過ぎまでが書き入れ時だ。家族で西友に買い物に来た夫が、妻や子供が買い物をしている間に髪を切ろうとやってくるケースが多い。 同店で一心不乱にハサミを動かし続
減収減益が続くグリー。2011年には海外展開を急ぎ、一時は世界9カ国まで海外展開を広げた。だが、2013年夏には中国、イギリス、オランダ、ブラジル、ドバイの拠点を閉鎖し、現在、海外の開発拠点として残るのは米国、カナダ、韓国のみだ。 だが、選択と集中を進めた結果が少しずつ実を結び始めているようだ。米国、カナダを統括するグリーインターナショナルCEO(最高経営責任者)の青柳直樹氏に話を聞いた。 (聞き手は原 隆) 国内が減収減益が続く中で、海外売り上げが好調のようだ。 米国ではブラウザー上で動くウェブアプリではなく、米アップルのiPhoneや米グーグルのAndroid搭載スマートフォンに直接インストールして遊ぶ「ネイティブアプリ」に絞って開発を進めている。グリーが米国に進出して3年目になる。当初、日本で展開してきたものをそのまま持ってきてうまくいくのか全く分からなかった。実際、米国市場は思った
山川 龍雄 日経ビジネス編集委員 「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。 この著者の記事を見る
年末が近づくと、「今年の振り返り」や「来年の展望・予測」などの記事が目に入るようになる。海外においても同様だ。今回は、デジタルマーケティングにかかわる調査を手がける米eMarketer社が発表した「2014年ソーシャルメディア広告の7つのトレンド」と題されたレポートから、来年の米国での、ソーシャルメディアマーケティングの潮流を読み解くことにする。 米eMarketerは、2014年を「The Year of Social(ソーシャルの年)」と位置付けている。2014年以降マーケターがソーシャルメディア上の広告に対して、よりいっそう積極的に予算を配分し活用するようになると分析しているからだ。その背景には以下7つの理由があるとしている。 1.動画広告の増加 米国で新しい動画広告サービスが増え、それを活用する広告主が増加していく中、ソーシャルメディアの活用が動画広告サービスの活性化に拍車をかける
「明日の決定学」は、今の経営者や次世代のリーダーに向けてお伝えしてきました。目の前の課題に翻弄されることなく、正しい明日を決定できる目を持っていただきたいのです。 果たして、次世代リーダーはどんなことを考え、どんな行動をしている人なのでしょうか。次世代リーダーの条件とは、何なのでしょうか。 今回は、「30年後に生き残る企業」をテーマに、金田博之さんと対談しました。このインタビューを通して、次世代リーダーの条件を見いだすことができましたので、皆さんにお届けしたいと思います。 「情熱」や「覚悟」がないとできない 横田:こんにちは。金田さん、今日はよろしくお願いいたします。 私の「30年後の子供たちに輝く未来を」というミッションと金田さんの思考が、この対談で一緒になることで、経営者や、次世代リーダーの成長に大いに役立つのではないかと思っております。自己紹介を兼ねて、金田さんの取り組まれていること
海外版「家族ゲーム」を見た 海外出張から戻られたばかりのお忙しいところすみません。今回は何の映画にしましょうか? 押井:何にしようかなあ。考えるヒマがなかったよ。 外国に行く飛行機の中で何か映画は見なかったんですか? 押井:行きの飛行機は酒飲んで「アベンジャーズ」見て寝ちゃったんですよ。帰りは「インモータルズ」か。これアクションはすごかったけどお話はなにもないし(笑)。あとカナダで映画を3本見まして。 そんな時間あったんですか? 押井:夜は暇だったから。その中の一本で、ウイリアム・フリードキンの最新作「Killer Joe」が面白かった。殺し屋ジョー。ポスターで渋いおっさんが自動拳銃構えてたから、ハードボイルドが見れるかなと思ったんだけど、全然違ってて、めちゃくちゃな家族の話だった。 台詞が英語だから細かいところはわからないんだけど、父親とその新しい彼女のおばさんと、息子が結託して、殺し屋
押井:そういえば、若いプロデューサーたちや制作たちで鬱病っぽくなってる人が増えているんだよね。この映画のサヴェージ准将みたいなもんだよ。出社拒否になっちゃって、会社に出てこないで家でDVD見てるんだって。揃いも揃ってみんな30過ぎてから。ローンで家を買って子供が産まれた途端に。 何があったんですか? 押井:たぶん、これから30年間ローンを返さないとって考えたときにやっと気付くんだよ、自分のスタジオはこれから30年存続するんだろうかって。 例えばジブリ(宮崎駿氏の所属するアニメスタジオ)。どう考えても宮さん(宮崎駿)があと30年生きるわけがないけど、宮さんが死んだ時点でジブリはおしまいだってことは誰でもわかってる。存続するにしても版権管理会社だよ。じゃあ今あそこで働いてる連中はどうなるのか。 他のスタジオには移れないんですか? 押井:ジブリのアニメーターには5年10年やってても人間を描いたこ
「仕事ができる」とは具体的に言うとどういうことでしょうか。お客様への提案書を書く、新規事業の提携先を探す、中期計画を立案する、などの仕事で他に抜きん出るためには何が必要でしょうか。英語でよく使われる表現の中にそのヒントがあります。 自分磨きの表現はこれだ 外国人と親しくつき合うようになると、ぎくっとさせられることがあります。それは What is your point? 「ポイントは何だ」と尋ねられる時です。 部長から突然の仕事が降ってきたとします。 それを受けて、僕は同僚にこう話します。 「弱った。納期までに間に合いそうもない。専門外のメンバーにも手伝わせて間に合わせるか、担当者だけで大事なところだけをやって、残りは後日提出するか。それにしてもこの納期は厳しすぎる」 こんな時に外国人の同僚は「その話、ポイントがないじゃないか」と責めてきます。 ぼくのこの発言は、上司への不満や愚痴のほかに
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