日本を代表するマーケッター、森岡毅氏が動いた。米P&G退社後、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で再建を主導、緻密な需要予測などを基にアニメやゲームとの斬新なコラボで驚異的ヒットを連発。年間入場者数700万人台で低迷していた「瀕死の映画テーマパーク」は在籍6年半で同2倍増となり、いまや世界有数のエンターテインメント空間へと生まれ変わった。金字塔を打ち立てUSJを卒業した森岡氏は、このほど自ら会社を設立。企業名は、ズバリ「刀」。いわば「チーム森岡」が一丸となってマーケティングノウハウを顧客企業にカスタマイズしながらライセンス、再生を請け負う企業だ。設立の背景や、コンサルタントとの違い、今後の目標などについて、森岡氏に聞く。 この記事の写真を見る ■「USJ再生」のなかで、見えてきたこと ――なぜ会社設立に至ったのですか。背景も含めお聞かせください。 実は、P&Gを退社してUSJに入社