だが、彼女はできなかった自分で言うのも何だが、僕は年上の女性から可愛がられる傾向があったように思う。 社会人になってからも同様で、上司や先輩の女性に食事を奢ってもらったり、お菓子をもらったり、お米をもらったり、お肉をもらったりすることが度々あった。男性の上司や先輩にも奢ってもらったが、食べ物をくれるのはほとんど女性だった。(単に僕が今にも餓死しそうな顔をしていたのかもしれないが) 食事に連れていただくと出てくる定番の質問、「彼女はいないの?」に対して、「いやーもう何年もいないんですよ。彼女欲しいんですけどねー」と答えると、決まって「まあ大丈夫。鈴木君ならすぐできるよ」などと言われた。 お世辞を真に受けるほど世間知らずではないつもりだが、実際、学生時代には彼女がいたこともあるし、女性から「すぐできるよ」と言われれば、ある種のお墨付きをもらったような気持ちになる。まあ、そんなものかな、と軽く思