日本経団連の財政制度委員会(氏家純一委員長、秦喜秋共同委員長)は10月29日、東京・大手町の経団連会館で会合を開催し、IMF(国際通貨基金)のカルロ・コッタレリ財政局長から、「経済危機下の財政政策」をテーマに説明を聞いた。 概要は次のとおり。 1.主要国財政の現状と見通し 1930年代の大恐慌以来、最悪の経済危機に直面するなかで、各国政府は大規模な財政政策を打ち出した。G20諸国の財政収支赤字は2009年、10年とGDP比9%強まで悪化し、政府債務残高は14年までにGDP比120%に達する見通しである。景気刺激策による歳出増と経済活動の縮小による歳入減という二つの要因によって、財政赤字は拡大しているため、景気刺激策を止めただけでは財政問題は解決しない。すでに、日本とイタリアの政府債務残高はGDP比100%を超える水準となっているが、他の主要国も同じ状況となった場合、国債市場にどのような影響
この iMF ダイレクトは http://blog-imfdirect.imf.org/2012/01/29/fiscal-adjustment-too-much-of-a-good- thing/ で閲覧可能 iMF ダイレクトブログホームページ: http://blog-imfdirect.imf.org/ 財政調整: 過ぎたるは及ばざるがごとし? カルロ・コッタレリ 国際通貨基金(IMF)は、これまでの間、多くの先進国の極めて高い水準の公的債 務比率を、段階的かつ安定したプロセスを通じ、より安全な水準まで引き下げるべき だと主張してきました。しかしこれは、足りなくても過剰でもリスクを伴います。 すなわち財政調整が十分でないと、市場の信認を損ない財政危機をもたらし、成長 が頓挫する可能性があります。一方、性急過ぎると、成長に直接影響を及ぼし成長 を損ねることになります。 これまで2~3
iMF ダイレクトブログホームページ: http://blog-imfdirect.imf.org/ ブレーキがかかったまま進み続ける世界経済 オリビエ・ブランシャール 昨日ベルリンで国際通貨基金(IMF)専務理事が演説を行いました。その内 容をご存知であれば、世界経済の見通しに関する私の重要なメッセージを読 んでも驚かないでしょう。 悪いニュースから始めます。 世界経済の回復は元々低迷していましたが、現在、失速の危機にあります。 危機の震源地は欧州ですが、世界のその他の地域に影響が一段と拡大してい ます。 さらに、欧州危機の激化というさらに大きな危険が待ち構えています。この 場合、世界は再び景気後退局面に陥るかもしれません。 良いニュースに転じると、 適切な措置を持ってすれば、最悪の事態を確実に回避し、回復軌道に戻るこ ともできます。こうした措置は取ることが可能であり、取る必要があり、し
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