三島事件(みしまじけん)とは、1970年(昭和45年)11月25日に作家の三島由紀夫(本名・平岡公威)が、憲法改正(憲法第9条破棄)のため自衛隊に決起(クーデター)を呼びかけた後に割腹自殺をした事件である。三島が隊長を務める「楯の会」のメンバーも事件に参加したことから、その団体の名前をとって楯の会事件(たてのかいじけん)とも呼ばれる[1][2]。 この事件は日本社会に大きな衝撃をもたらしただけではなく、日本国外でも速報ニュースとなり、国際的な名声を持つ作家が起こした異例の行動に一様に驚きを示した[3][4]。2000年(平成12年)に『文藝春秋』が実施した「20世紀における20大事件」というアンケートでは、1945年(昭和20年)8月15日の日本の敗戦に次ぐ、第2位の出来事となった[5]。警視庁が2016年(平成28年)に実施した「警視庁創立140年特別展 みんなで選ぶ警視庁140年の十大