テレビ等であの惨状を目にすれば、被災者のために何かをしたいと思うのは自然な心理だろう。しかし、その善意がホメオパシーという下らないニセ療法に向かうとすれば、それは善意をドブに捨てているようなものだ。これは善意を無駄遣いさせられているホメオパシー信奉者にとっても不幸なことだし、何より被災者に対して失礼極まりない行為だとも言える。彼らはだだの飴玉を、さも薬のようなものであるかのように宣伝し推奨しているのだ。ホメオパシー提唱者たちに商業的宣伝の意図がないにしても、結果的に今行われている行為が便乗行為にしかなっていないのは事実だろう。 恒例のホメオパシージャパン系団体の「義捐活動」 すでに『ほぼ日刊カルト新聞』が伝えているように、株式会社ホメオパシージャパン系のホメオパシー団体、日本ホメオパシー医学協会が「義捐活動」を開始している。 大地震によるショックから深い心の傷となるPTSD(心的外傷後スト