福島の桃、バンコクへ 原発事故後の輸出第1便 バンコクに向け輸出のため積み込み作業を待つ福島県産の桃=10日夜、羽田空港 東京電力福島第1原発事故後に中断していた、福島県産果物の海外輸出再開の第1便となる桃891個を、タイのバンコク行き全日空機に積み込む作業が10日夜、羽田空港で始まった。出発は11日未明。現地のデパートや大型商業施設で12日から16日まで販売される。 桃は「ゆうぞら」という晩成品種で、甘みが多く肉質がしっかりしているのが特徴。56箱が10日朝、トラックで羽田空港に到着し、全日空は貨物用冷蔵庫で保管。午後9時すぎ、フォークリフトで慎重に運び出し、コンテナに積み込んだ。 タイへの桃輸出は2007年から続いていたが、原発事故後、放射性物質への不安からタイ側が規制していた。 今年8月、タイのデパートやスーパーの担当者を福島に招き、安全性をPRした。輸出時は、放射性物質の検査