【働き】 感染症は、病原微生物が人の体に侵入し悪さをする病気です。腫れや発赤を生じ、ときに化膿し、痛みや発熱により苦痛をもたらします(実は、このような症状は病原微生物と戦うための体の防衛システムでもあるのです)。 病原微生物には、細菌やウイルス、真菌(カビ)などが含まれます。このお薬が有効なのは おもに“細菌”による感染症です。グラム陽性菌・陰性菌をはじめ、クラミジアやレジオネラ、マイコプラズマなどにも有効です。これらの病原菌が死滅すれば、腫れや発赤がおさまり、痛みがとれ、熱があれば解熱します。 具体的には、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎など呼吸器感染症を中心に用いられます。耳鼻科領域では中耳炎と副鼻腔炎にも適応します。本来、インフルエンザを含め一般的なウイルス性の“かぜ”には無効なのですが、細菌による二次感染時やその予防のために処方されることがあります。 【薬理】 細菌の遺伝情報物質(D