日本の高速増殖炉 もんじゅ フランスのスーパーフェニックス 高速増殖炉(こうそくぞうしょくろ、英: Fast Breeder Reactor、FBR)とは、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉のことをいう。簡単に言うと、「増殖炉」とは消費する核燃料よりも新たに生成する核燃料の方が多くなる原子炉のことであり、「高速」の中性子を利用してプルトニウムを増殖するので高速増殖炉という。高速中性子を利用しながら核燃料の増殖を行わない原子炉の形式は、単に高速炉(Fast Reactor:FR)と呼ばれる。 現行の商用発電用原子炉として一般的な軽水炉と比較した場合の高速増殖炉の特徴を述べる[1]。 増殖比(核反応において消費される核分裂性核種の消滅数に対する生成数の割合)が1.0を超えること 核燃料の主体がウラン238/プルトニウム239となること(他に核反応起動用のウラン235が若干必要) 減速