シリアでジャーナリスト山本美香さんが取材中に銃撃されて死亡した事件で、山本さんと行動をともにしていた独立系通信社ジャパンプレス代表の佐藤和孝さん(56)が4日、東京都港区の在日シリア大使館を訪れ、山本さんが死亡した真相の解明を求める要望書を提出した。 佐藤さんは、対応した臨時大使に調査を行い、1か月以内に回答するよう求めたが、シリア側は「要望は本国に伝える」としながらも、「山本さんらはビザを取得せずシリアに入国しており、我々に責任はない」と答えたという。 事件を巡っては、銃撃に加わったとされるシリア政府軍の兵士が「記者を標的にしろと上官に指示された」と証言しているとする情報もあり、政府軍が「戦時における文民保護」を定めたジュネーブ条約に違反している疑いが浮上している。