学科紹介 文学部言語文化学科 学科長 平石貴樹 Q「言語文化」って何ですか。 よくわからない。確かにこれは耳慣れない言葉だが、それでいいのではないだろうか。要するにこの学科は、言語と文学を研究する専攻の集まりで、各専攻の基本的な内容については、わかりやすいことおびただしい。しかも各専攻は、専門とする外国語によってかなりあっさり区切られている。この区切りを越えて、「言語文化学科」としてのアイデンティティを勇躍心配することなど、ふだん誰も考えていないから、学科の名前は屋根の上の鬼瓦みたいなものである。 Qじゃああまり意味はないんですか。 あるとも。専門の区切りにとらわれないで、いわば世界文学なり、普遍文法なりを、雄大に構想する問題意識はかねてほどほどに尊重されている。「西洋近代語近代文学」専攻が設けられて、諸専攻クラスと連携を保ちながら一言語にとらわれない手広い活動を耕している。「普遍文法」の