およそ3万年前、人類がどのように今の台湾から沖縄に渡ったのか検証している国立科学博物館などのグループが、去年、沖縄県で行った「草の舟」による実験航海に続いて、今度は来月中旬に台湾で「竹のいかだ」による実験航海に挑戦することになりました。 こうした結果を受けて、グループでは実験航海の進め方を改めて検討し、24日、東京・上野の国立科学博物館で記者会見を開いて、新たな方針を明らかにしました。それによりますと、今度は来月中旬に台湾で、現地に自生する竹を使って長さ10メートル、幅80センチの5人乗りのいかだを造り、実験航海に挑戦するということです。 グループでは、台湾の東海岸を出発して黒潮の一部がかかる海域を渡り、およそ30キロ沖合にある島を目指すことにしていて、少なくとも10時間はかかると見込んでいます。 グループによりますと、竹のいかだは草の舟に比べて、切断したり曲げたりする加工が難しい一方で、