ルール1 速さでもてなすクライアントワークの納期の基本設定は50%です。1カ月後の納期なら2週間後。最終的に3週間後にクオリティの高いものを提出できたら、お客様からすれば期待値も速度も超えているのでリピートにつながります。同じものが出てくるなら、早くて悪いことはひとつもありません。仕事だけじゃなくて料理など日常の体験でもそうです。同じクオリティのものが1時間後に出てくるのと、5分後に出てくるのでは体験の質はまったく違います(吉岡氏) Web制作会社gazの代表である吉岡氏は、さらっとそう語る。自分がサービスを受ける側の立場で考えると理屈はよくわかるのだが、仕事の場で実践できる人はなかなか少ないように思う。 納期を半分でクオリティ高く仕事を仕上げるには、前倒しで仕事を進めることになり残業時間が増えてしまいそうだからだ。しかし、吉岡氏は「目指しているのは労働強化ではなく、生産性向上」と話す。
