3.11の震災以来、企業の商品企画やマーケティングの担当者はどのように自社の商品やサービスを訴求していけばいいのか、悩んでいる向きが多いのではないだろうか。景況の先行きが不透明なことに加えて、どのように消費行動が変化するのか、なかなかつかみ切れていないため、戦略もなかなか描けないという話も聞く。 こうした中で、「戦略PR」を掲げてさまざまな商品やサービスのマーケティング戦略などについて、コンサルティングやアドバイスを実践してきたブルーカレント・ジャパンの代表取締役社長である本田哲也氏は「3S」という考えを提唱している。今後の企業戦略には欠かせないというこの3Sについて、本田氏に聞いた。 --まず、戦略PRについて教えてください。 簡単に言えば、商品やサービスそのものにフォーカスしたPR活動ではなく、世の中の時流と商品をつなぐテーマをまず開発し、そこから話題を喚起して世論をつくり出す「空気づ