父が両利き(元は左利きだったそうだ)、母が右利き。 生まれてきた私は左利きだった。 母方の祖母が「左利きなんてみっともない、 せめて箸と鉛筆だけでも右で持たせなさい」と言い、 ものごころがつく前に矯正開始。 矯正を受けながら幼稚園に通い始めるようになり、吃音になる。 友達にからかわれ登園拒否(結局卒園まで通ったのだが)。 吃音は小学校に上がる頃には直り 箸も鉛筆も右で持つようになったが、箸はいわゆる交差箸だし 鉛筆も中指の変な部分にタコができている。 箸と鉛筆は右で、と言った祖母はもちろんその持ち方について 決していい顔はしていなかったが、 「左で持つよりは……」と自分を納得させているようだった。 (そして別に嫌われたり疎まれたりすることはなく、 他の孫と同様にしっかり可愛がられた) 字も汚くて、ペン習字に通ったが、 やっぱり綺麗な字は書けないまま現在に至る。 ボールを投げたり蹴ったりとい