先日高校生・大学生らと話していて、「やりたいことがないんですけれどもどうしたらいいですか」「慎さんはどうやってやりたいことを見つけたんですか」という質問をもらった。あくまでも少ない経験に基づいてのことだけど、この類の質問は就活とか進学とか転職とかを考えないといけないタイミングで増える傾向にあると思う。 結論からいうと、「ベストな仕事」なんてまず見つからない。むしろ大切なことは、取り組む仕事を決めることだと思う。僕自身、いまの仕事をしているのは、「これをやる」と決めたからであって、絶対にこれが自分にとって最高の仕事だからと思ってのことではない。実際、起業する前には、最後まで複数のビジネスプランが残っていた。 取り組むべき仕事を決める以外の手段が基本的にないのは、(1)世の中に存在する仕事の情報は多すぎるし、(2)自分の素養について理解するのも簡単ではないのに対し、(3)人生は有限だからだ。