大型魚のスギ(下)にすり寄るスナメリのホワイティー。メスのパンプには背を向けていた=愛知県美浜町の南知多ビーチランド、恵原弘太郎撮影 春の繁殖期をひかえ、小型イルカ「スナメリ」が魚にキス?――愛知県美浜町の水族館「南知多ビーチランド」でオスのスナメリが大型魚にすり寄る姿が話題を呼んでいる。このオスには繁殖用に、つがいのメスがいるが妊娠には成功していない。 このスナメリは9年前から飼育されているオスのホワイティー(推定25歳)。すり寄られているのは大型魚(体長約1・2メートル)のスギ。ホワイティーは日に数回、スギを追いかけては、キスのようなしぐさを熱心に繰り返している。 日本鯨類研究所顧問の大隅清治さんによると、スナメリは求愛行動でオスがメスに体をすり寄せたり、軽くかんだりすることがあるという。オスのスナメリが大型魚などに対し同様の行動を取る例はほかの水族館でも報告されており、大隅さん