VOCALOID2のエンジンを使った「初音ミク」は3万以上売れる大ヒットとなった。商品化にあたっては、アニメなどに詳しい新入社員がいたので、いろいろ意見を聞いたという。「その新入社員がいなかったら、違うものになっていたかもしれないですね」 「KAITO」から1年半ブランクがあって、2007年8月末にキャラクター・ボーカル・シリーズ第1弾「初音ミク」は生まれました。「MEIKO」と「KAITO」はVOCALOIDを使っていて、「初音ミク」はVOCALOID2のエンジンを使っています。新しいエンジンの開発が進んでいることは聞いていたので、それが出てから新しい製品を出そうと考えていたのです。2007年1月にVOCALOID2が発表されたので、それに合わせて作り始めたというわけです。 歌い手を決めるところでは苦労しました。歌手は歌を歌うのが仕事ですから、「自分の歌を歌えるソフトが出てしまうと、仕事