記録的な大雨による洪水が現地の企業などに深刻な影響を及ぼしているタイ。 工場が水につかるなどして操業停止を余儀なくされている日系企業は、自動車部品や電気機器など、これまでにおよそ200社に上っています。 大雨の降りやすい状態は今月末ごろまで続く見込みで、首都バンコクでも被害が拡大することが懸念されています。 影響はどこまで広がるのか、また今後の復旧の見通しについて、アジア総局の小林潤記者が解説します。 タイの大雨被害は最近に始まったものではなく、ことしの6月以降、毎月、雨の量が平年を上回る状態が続いていることによるものです。 日本の気象庁によりますと、首都バンコクでは、6月の雨の量が平年の2.5倍の412ミリに達するなど先月末までに1251ミリの雨が降っています。 北部のチェンマイでも6月から先月末までの雨の量が921ミリに達していて、インドシナ半島の多くの地点で平年の1.2倍か