世界の宇宙開発は、中国などの新興国の躍進で競争が激化していますが、アメリカは、ことし新たな火星探査機を打ち上げるなど、人類が到達したことがない“火星”への有人探査の研究開発を重点的に行うことにしています。 世界の宇宙開発を巡っては、去年、中国が独自の技術で宇宙ステーションの実験機と有人宇宙船をドッキングさせることに初めて成功するなど、新興国の躍進が目立ちました。 こうしたなか、アメリカは、火星に人を送り込むための宇宙開発に人員と予算を集中させる方針を打ち出していて、ことし新たに火星を周回する探査機を打ち上げるとともに、去年火星に着陸した無人探査機「キュリオシティ」による探査の範囲を広げて、火星での生命の痕跡を探すための調査を本格化させることにしています。 さらにアメリカは、次世代の有人宇宙船「オリオン」の開発も加速させることにしていて、オバマ大統領は、2030年代までに火星に人を送り込むと