牛肉汚染 東電職員「稲わら農家の責任」 抗議受け本社謝罪 東電本店前で早急な賠償を訴える福島県農民運動連合会の亀田俊英会長=3日、東京都千代田区 肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されるなど、福島第1原発事故による農業被害が拡大している問題で、農民運動全国連合会(農民連)は3日、被災地で補償対応に当たる東京電力職員の言動が横暴だとして、東電に謝罪と迅速な賠償を求める要請活動を行った。 農民連によると、東電職員は宮城県で「牛肉問題は汚染された稲わらを与えた農家の責任」と発言したという。福島県では「(補償対象だという)証拠を示す責任がある」と次々に資料を提出させ、賠償金の仮払いで「津波による被害分は後で返してもらう」と話したという。 賠償金の支払い自体も停滞。原発から約12キロの南相馬市でコメなどを栽培していた三浦広志さん(51)は「20キロ圏内の場合は賠償請求の書式さえ決