2009年7月21日、麻生太郎首相は衆院解散を断行した。内閣支持率が20%を切る危機的水準まで低下し、東京都議選をはじめ地方選挙で自民党は連敗中。首相は党内で公然化した「麻生降ろし」を封じ込め、破れかぶれで選挙戦に突入したが、勝算があるようには見えない。 経営破綻した企業に共通するように、危機に陥ってもリーダーが居座り続ければ、組織は合理性を欠いて暴走する。最後には手の打ちようがなくなり、破局を迎えてしまう。自民党は8月30日投開票の衆院選で敗北を喫すれば、民主党に政権の座を明け渡すばかりか、存亡の危機に直面する。果たして、「終わりの始まり」を迎えるのだろうか。 世界最大の自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ(GM)では、2000年にリック・ワゴナー氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任、2003年には会長兼CEOとして巨大組織の全権を掌握した。同氏出身の財務部門が権勢を振るい、モノづ
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